東洋医学では、女性は7の倍数で体に変化が起こるとされます。
7歳で歯が生えかわり、14歳で初潮を迎え、21歳で成熟期、28歳で機能のピークを迎えた以降はゆっくりと衰えはじめ49歳で閉経が訪れると言われています。
女性は一生で30年以上も生理と付き合って過ごすことになります。
本来、生理は規則正しく訪れて生理痛はないのが普通と中医学では考えます。
生理痛があるということはどこかに痛みが発生する原因があるということです。
生理痛は多かれ少なかれ女性なら誰でも経験しているものですが、生理痛は体が発するシグナルでもあります。安易に鎮痛剤の服用だけで済ますのは、警告音がうるさいから音を切ってしまうのと同じです。
普段から生理と体調のチェックは忘れずにできるといいですね。
そして、快適で心地よい生活を送るために、まずは自身の生理痛の特徴と原因を知ることがとても大切になります。
生理痛チェック
4つのタイプの『痛みの特徴』『生理の特徴』『ライフスタイル』の項目で、チェックした数がもっとも多いものが自身の生理痛タイプになります。
1.冷えが原因
子宮が冷えてしまって痛みがでるタイプ。体が冷えるようなことは避けて、とにかく体を温めることが大切です。
○痛みの特徴
・冷えると痛みが悪化し、温めると緩和する
・ギュッと絞られるような痛み
・冷えを伴う持続する痛み
○生理の特徴
・初日から痛みがはじまる
・経血が黒っぽい、塊がある
・持続する弱い痛みの場合は経血が薄い赤色
○ライフスタイル
・ファッションを重視して体をひやす服装が多い
・冷たい飲食、生ものをよく摂る
・生理中は特に冷えを感じる
2.ストレスが原因
張った痛みは気の滞りが原因で起こります。ストレスは気を滞らせるので、ストレス発散やリラックスを心がけましょう。
○痛みの特徴
・生理前は胸や脇腹が張ったように痛む
・痛む場所や痛みの程度が変化しやすい
・ガスが溜まり腹部が張る
○生理の特徴
・生理前はお腹が張って痛みがはじまる
・生理がはじまると痛みが楽になる
・経血の色はやや黒っぽい
○ライフスタイル
・生真面目で、ストレスが多い生活である
・生理前にイライラしやすい
・ため息がよく出る、日常生活で我慢することが多い
3.血の滞りが原因
血が滞ることを瘀血(おけつ)といい、瘀血は様々な原因から派生します。適度な運動や日常生活を見直して血行をスムーズに保つようにしましょう。
○痛みの特徴
・刺すような強い痛みや絞られるような強い痛み
・痛む部位が決まっている
・血塊が出た後は痛みが楽になる
○生理の特徴
・生理がはじまる2~3日前から痛みがはじまる
・生理がはじまって2日間が痛みのピークである
・経血が黒く、レバー状の塊が混じる
○ライフスタイル
・頭痛や肩こりの症状がある
・目にクマができやすい、シミが多い
・唇や歯茎の色が暗い、舌が暗紫色、または暗紫色の斑点がある
4.気血不足が原因
体のエネルギーや栄養が不足していることで、子宮に十分に供給されずに起こる痛みです。体力を消耗するようなことは控えて、しっかり栄養を摂ることが大切になります。
○痛みの特徴
・重だるく鈍い痛みが続く
・痛い部位をさすると楽になる
・だるさや眠気を伴う痛みがある
○生理の特徴
・生理の後半に痛みや倦怠感が強くなる
・生理が終わっても痛みが続くことがある
・経血量が少なく経血の色が薄くサラッとしている
○ライフスタイル
・生理中はとくにだるく、体調を崩しやすい
・過度のダイエット、偏食、食欲にムラがある
・体力があまり続かない
4つのタイプで分けましたが原因が一つとは限りません。色々なタイプにまたがっていることもよくみられます。
これらのタイプに関連した記事を載せておきましたので、タイプ別に対策をしてみてはいかがでしょうか?
また、体質にあった漢方薬を生活にとり入れることで生理痛だけでなく全体の体調を整えていくことができます。
生理痛でお悩みの方は草場漢方薬局に是非ご相談くださいね。貴方にピッタリの漢方薬をご用意いたします。
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