風邪薬は、お家に常備されていますか?
以前に風邪をひいた時の残りをとっている方も多いことと思います。
市販の総合感冒薬を飲む上で注意する点があります。
総合感冒薬には、熱を下げたり症状を抑えたりする成分が入っています。
本来、風邪のウィルスや細菌に対して、体は抵抗するために発熱しているのに、安易に解熱剤を使ってしまうとかえって治癒が遅れることがあります。
また、インフルエンザや新型コロナウィルスに対しての解熱剤は、アセトアミノフェンが推奨されています。市販薬には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使われているものがあるので注意しましょう。
風邪薬に何の成分が入っているかは購入する時に薬剤師に確認して下さいね。
風邪に漢方薬はとても有効です
漢方薬は、からだ本来の働きを助けたり、自然治癒力を高めたりしますので、適した漢方薬を使えば風邪を早く治すことができます。
風邪のごく初期の段階で、服用するのがとても有効です。
なんか背中がゾクゾクしてきた・・
なんか喉がいがらっぽい・・喉がピリついてきた・・
「あっ、なんかイヤな予感・・」というタイミングで漢方薬を飲むのがベストです。
ごく初期だと1回飲んだだけで、ピタッとよくなることも多いです。
でも、このタイミングで飲むためには、常に用意していないと出来ませんよね。
夜中に症状がでる事も多いので、お家に常備しておくと安心です。
どの漢方薬を常備しておけばいい?
「風邪のひきはじめに葛根湯」なんて聞いたことがあるかもしれません。
でもそれは、半分正解で半分間違いです。
漢方薬は風邪の症状によって分ける必要があります。
大きく3つに分けることができます。
1.風寒・・青い風邪
2.風熱・・赤い風邪
3.風湿・・黄色い風邪
色で分けるとイメージがつきやすいです。
1.風寒・・青い風邪
冬など寒い時期に起こりやすい。寒さで血行が悪くなり頭痛や関節痛などの痛みがある。
症状:
ゾクゾクと悪寒がする(悪寒とは体を温めてもとれない寒さのこと)
手足が冷える
水分は欲しくない
透明で水っぽいサラサラした鼻水がでる
頭痛、肩や首がこる
関節や筋肉が痛む
青い風邪には体を温めて、風の邪気を外に追い出す漢方が適しています。
『葛根湯』です。
葛根湯は、まだ汗をかいていない初期段階で飲むのが効果的です。汗が出てからでは遅いです。その場合は『桂枝湯』を飲みます。また、妊婦さんも葛根湯ではなく桂枝湯などを使いますが漢方相談するとよいでしょう。
2.風熱・・赤い風邪
温暖な時期に起こりやすいが冬でも起きる。炎熱の性質で発熱、扁桃腺が腫れるなどがある。
症状:
発熱
喉の痛み
冷たい水を飲みたがる
寒気はないか、あっても軽度
粘り気のある鼻水や痰がでる
赤い風邪には体の熱をとりながら風の邪気を外に追い出す漢方が適しています。
『金羚感冒散』です。
金羚感冒散も、ちょっと喉が痛いくらいの初期に使うと効果的です。板藍根もいいです。
3.風湿・・黄色い風邪
梅雨や夏の湿気が多い時期に起こりやすい。胃腸症状や倦怠感などがある。
症状:
下痢
吐き気、嘔吐
食欲不振
体が重だるい
黄色い風邪には体の湿気を取り除き胃腸を整える漢方が適しています。
『勝湿顆粒』です。
勝湿顆粒は、夏かぜや胃腸の風邪にいいです。
梅雨時期のようにジメジメした日に体が重だるくなる方、旅先で急に胃腸の具合が悪くなった時などに使えるのであると便利です。
風邪の初期には
1.青い風邪に『葛根湯』
2.赤い風邪に『金羚感冒散』
3.黄色い風邪に『勝湿顆粒』
3つは常備しましょう。
たくさん量を常備する必要はありません。3日分もあれば十分でしょう。
当店では3つの漢方薬ともバラ売りしていますので、少量からお買い求めできます。
風邪の症状は経過と共に変化します。
風邪の中期~後期になると、別の漢方薬が必要になってきますので、漢方相談された方がよいでしょう。
風邪対策にオススメなものは他にもあります。
■よく風邪をひいてしまう方には、『衛益顆粒』がオススメです。
体のバリアを強化する漢方薬でウィルスから体を守ります。
花粉症の方にもたいへんオススメ!私も花粉時期には衛益顆粒を飲んでいます。
■風邪の頭痛や頭痛持ちの方は、『頂調顆粒』がオススメです。
私も頭痛のある時に飲みます。
■風邪の予防には『板藍のど飴』『板藍茶』がオススメです。
インフルエンザ流行時には製造が追いつかなくなるほど人気があります。喉がいがらっぽい時に使っても効果的です。板藍のど飴をカバンに入れていつも私は携帯しています。
■自身の免疫を賢くする『バイオリンクA』も予防や風邪をひいた時にたいへんオススメなドリンクです。
1本3000円ですが、風邪をこじらせて後悔しないように飲んでおきたいですね。
バイオリンクAは自分が風邪をひいた時に飲むのは勿論いいですが、家族の誰かが風邪をひいた時、うつされないように予防で飲むのもオススメです。
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