ドライシンドローム(乾燥症候群)とは
1.口が乾くドライマウス
2.目が乾くドライアイ
3.皮膚が乾燥するドライスキン
4.膣が乾燥するドライバジャイナ
これらの体の乾きを一つにまとめて症候群にしたものになります。
近年、このドライシンドロームの症状に悩んでいる方はかなり増えてきていると言われています。
原因はとても様々で、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの使用、パソコンやスマホの使用増加などによる外的要因やシェーグレン症候群、アレルギー性結膜炎、ストレス、加齢などによる内的要因があります。
1.ドライマウス
唾液が減少することにより、舌や口内が痛い、話しにくい、口がネバネバする、口臭が気になる、虫歯になりやすい、味がわかりにくい、消化が悪くなる、風邪をひきやすくなるなどが起こります。
唾液の99.5%は水分ですが、実にたくさんの役割があり健康で快適な生活をおくるにはかかせません。
唾液を出すためには、
・緊張した状態は、交感神経が優位になり唾液の分泌は少なくなります。なるべくリラックスを心がけましょう。
・よく噛んで食べましょう。よく噛むことで唾液の分泌は促進されます。ガムや堅い物でもいいです。
・規則的な生活を心がけましょう。不規則な生活は自律神経のバランスが崩れやすくなり、唾液の分泌にも影響が出てきます。
・唾液腺をマッサージする。
・唾液を出す養生法をする。
①舌先を歯の表側にあてて、時計回りに上下の歯をなぞります。数回行います。反対回りも同じ回数行います。
②次に歯の裏側も同様に、舌先をあてて時計回りに上下の歯を数回なぞり、反対回りも同じ回数行います。
③たまった唾液を飲みます。
唾液は『若返りの妙薬』とか『不死の甘露』とも呼ばれていて、体に潤いを与えてくれます。しっかり唾液を出して飲むことは古来より重宝されています。気功の技術でもあるくらい大切なのですよ。
2.ドライアイ
涙の量や質が低下することにより、目がかすむ、目が疲れやすい、ゴロゴロする、視力低下などが起こります。角膜が傷ついたり、炎症などの眼病リスクも高くなります。
10秒間まばたきを我慢できなければ要注意です。普段から意識してまばたきをして目を潤したり、防腐剤の入っていない人工涙液を点眼するのもいいでしょう。
↓↓コチラも参考に。
3.ドライスキン
皮膚の水分量や皮脂の分泌が減少することにより、皮膚のバリア機能が低下して、湿疹、肌荒れ、痒みなどが起こります。
とくに秋から冬場に乾燥して肌が痒くなりやすいです。
・体をゴシゴシ洗わない
・保湿剤をしっかり塗る
・入浴は長時間を避け40℃程のぬるめに
・加湿する
・化学繊維の衣服は直接着用しない
などの対策もしましょう。
4.ドライバジャイナ
膣周辺の粘膜が乾燥することにより、膣周辺がヒリヒリと痛む、性交痛などが起こります。
女性ホルモンのエストロゲンは加齢と共に減少していきますが、ホルモンバランスが崩れることで様々な症状が起こってきます。
↓↓コチラも参考に。
ドライシンドロームを漢方で考えると『血虚』や『陰虚』と呼ばれる病態が主であります。
それぞれのタイプに合った漢方薬を使うことで、体の乾燥を改善していきます。
目薬や保湿クリームなどの外側からの対症療法はもちろん大切ですが、体の内側から潤いをつけることで、乾燥を改善していき、それ以上の悪化を防ぐことの方がもっと大切な事だと思います。
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