口内炎には漢方薬と牡蠣肉エキス

2023.2.22

いつの間にか出来ている口内炎。

痛みのせいで美味しく食べられないのはQOL(生活の質)にも影響しますよね。

口内炎は、頬、歯ぐき、舌、喉など口の中の炎症全般を言いますが、口内炎が起こる原因は様々あります。

物理的な損傷による口内炎

矯正器具や入れ歯等が当たったり、頬を噛んでしまったり、熱い食べ物でやけどをするなどがあります。器具や入れ歯が原因であれば調整をしてもらう必要があります。

カンジダ菌など真菌による口内炎

免疫力が低下している時や口内が乾燥している時になりやすいです。広範囲に出ている場合や2週間以上続くようであれば疑います。真菌による口内炎の場合、ステロイド剤を使用するとかえって悪化するので注意が必要です。まずは歯科や歯科口腔外科で検査してもらいましょう。カンジダ真菌の場合は口腔内を清潔に保つ必要があります。

アレルギーで起こる口内炎

歯の詰め物やかぶせた金属、入れ歯の金具によるアレルギーで起こります。アレルギーのでない金属や金具に換える必要があります。

原因が特定できないまたは一時的な口内炎

原因が特定できなかったり、頬を噛んだりしてできた一時的な口内炎は、対症療法になります。

対症療法には痛みや炎症を抑えたり、患部を保護するような薬を使います。ステロイドが入っているものや噴霧剤、貼付剤、軟膏、トローチと剤型も色々あります。

 

口内炎は通常2週間程度で改善していきます。2週間以上たっても改善しない、あるいは悪化する場合は医療機関を受診しましょう。

 

東洋医学で口内炎をみると

口内炎を引き起こす主な病因は熱の邪気の『熱邪』と考えます。

また、口内炎は臓腑の不調によるものも多いです。

東洋医学的には口内炎の原因はいくつかのタイプに分けられます。

邪熱侵入

熱の感冒によく見られます。発症が急、患部の炎症症状(赤く腫れて痛い)、発熱、頭痛、咽痛などの症状もあります。

心火上炎

ストレス、憂うつ、イライラで気が鬱すると火に変わります。心と舌は関連が深く、心火が上昇して舌や口中にただれ、糜爛します。患部は熱感が強く、胸がそわそわ落ち着かない、不眠などの症状もあります。

脾胃湿熱

辛いもの、甘いもの、脂っこいものの食べ過ぎ、過度の飲酒といった飲食の不摂生によって起こります。湿と熱が合わさった邪気は除去しにくく、口内炎も治りにくく再発しやすくなります。

陰虚火旺

体の熱を冷ます津液(体の潤い)が不足しているために、体内に熱が生じます。この熱が上昇して口に入ることで口内炎が起こります。過労や不眠による一過性の場合もありますが、陰虚で起こる口内炎は慢性的で治りにくいことが多く、陰虚体質を改善する必要があります。

 

東洋医学的にみると、原因が特定できなかった口内炎に対しても対応できることが分かります。

 

痛みや炎症を抑えるだけの対症療法だけで根本的な問題が解決されないままだと、すぐに再発してしまう可能性があるのは、口内炎も他の病気でも一緒です。

 

口内炎は漢方薬だけでなく牡蠣肉エキスのような健康食品も口内炎の治りが早くなるのでおすすめです。

 

口内炎がなかなか治らない方、繰り返し出来てしまう方はぜひご相談ください。

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