いつもだるく疲れやすいは気虚(ききょ)!

2018.8.16

「気」は生命活動を維持するためのエネルギーのこと。
消化吸収、排泄、血液循環、新陳代謝などの体の働きを推進します。また、体を温める、病気から守る、内臓を固定する、飲食物を気に変化させるなどの働きがあります。
そして「虚」とは不足していることを意味しますので、気虚とは気が不足している状態のことをいいます。

【気虚になる原因】

過労、病気、ストレス、食事の乱れ、無理なダイエット、加齢など

【体に現れる不調】

やる気がでない、疲れやすい、体がだるい、声に力がない、風邪をひきやすい、すぐ汗をかく、食欲がない、一度に多く食べられない、胃がもたれやすい、下痢しやすい、めまい、動悸、息切れなど

【舌の状態】

舌の色は淡く白っぽい。舌の縁に歯の痕がついている。裂紋(舌に亀裂)がある(気血不足)。舌が細くやせている(気血不足)。舌がボテッとしている(陽気不足)。舌を出した時にプルプルと震えて固定できない。など

【対策】

〇生活習慣

・中国には労即傷気(ろうそくしょうき)という言葉があります。働き過ぎは気を傷めるという意味です。仕事や勉強のし過ぎはなるべく避け、しっかりと休み、睡眠を十分にとるようにしましょう。睡眠は寝る時刻がとても大事、23時には寝るようにしましょう。
・自然の中でのウォーキングなど軽い有酸素運動を日常に取り入れて体力アップしましょう。
・胃腸を冷やしたり、刺激を与えたりしないようにしましょう。
・よく噛んで食べましょう。
・食事制限ダイエットはやめましょう。

〇食養生

気虚タイプは胃腸の弱い人が多いです。多くを食べられず、食べた物を気に変えられないからますます気虚になるという、悪循環・・。
ですので、気虚タイプは消化のよいものをまずは選んで食べるとよいでしょう。
・肥甘厚味(脂っぽい、甘すぎる、味の濃いもの)はなるべく避けましょう。
・ナマモノや体を冷やす食べ物の過食は避けましょう。胃を冷やしすぎると体温まで戻すのにエネルギーを消耗してしまいます。
・体を温める食材(温性)や冷やさない食材(平性)を積極的に摂りましょう。

オススメ食材

穀物:うるち米、もち米、黒米
野菜:豆類、芋類、キノコ類、かぼちゃ、カリフラワー、ブロッコリー、ニンニク、ショウガ、ナツメ、玉葱、ニラ
肉:牛、豚、鶏、羊(脂身はなるべく避ける、レアすぎ、焦げすぎも避ける)
魚介:エビ、ウナギ、イワシ、サケ、サバ、タチウオ、タコ、ホタテ(刺身など生ものはなるべく控える)

〇代表的な漢方薬

補中丸、健胃顆粒、健脾散顆粒、衛益顆粒など

体の気を作る胃腸を元気にさせる漢方はいろいろありますので、ぜひご相談くださいね。

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