漢方で美肌作り!若返り!

2019.5.11

「もっと美肌になりたい!」「いつまでも若々しくありたい!」

そんな願望を女性はもちろんのこと、今では男性も気にかけている方が増えてきていますね。
美肌・エイジングケアのために高価な化粧水をひたすら肌に染みこませる日々・・
たしかに高価な化粧水は効果も感じられるでしょうし、使っていてダメなことはないと思います。

でも・・外側からのケアだけではやはり限界があります。皮膚に潤いを与えてハリを作るためには内側からのケアも必要になります。そんな内側からのケアとして最適なのが漢方です!

皇帝の不老長寿のためにずっと研究されてきたのですから、歴史が違いますよ。

漢方を上手に活用して美肌作りしていきましょう!

 

中医学では健康になることと美容は深くつながっていると考えています。健康であるということは体の構成成分である『気・血・水』が体内に充実して上手く巡っていることです。
それと生命エネルギーの源ともいえる『精』が充実していること。この状態であれば肌の色艶も良好であるといえます。
肌の質は健康のバロメーターでもありますからね。

 

ここからは気になる部分を3つに分けて中医学的な対策をご紹介します。

○くすみやシミが気になる方

とくに『補血と活血』が大切です

血液や皮膚の中に老廃物が溜まると、くすみやシミの原因になります。汚れた古い血(瘀血)をキレイにサラサラにする活血薬で『血液』『血管』『血流』をイキイキさせましょう。

せっかく活血薬を使っていても血液量が少なければ、うまく血は流れません。血液量も大切です。特に女性は毎月の生理、出産、妊娠、授乳などで常に血は不足しがちに。またスマホやパソコンなどによる目の酷使、夜更かし、考え事が多い、過労、ストレスなどがあると血はさらに消耗します。血の不足(血虚)は、顔の血色が悪くなり肌がカサカサしたり髪がパサついたりします。血を補う補血薬で血虚を改善して健康的な顔色とツヤツヤの髪を目指しましょう。

 

○しわやほうれい線が気になる方

とくに『補腎と補気』が大切です

腎はホルモン、生長、老化に関わる臓器です。また、腎は生命エネルギーの源である『精』を貯蔵しています。精は加齢と共に減少していくので、補腎薬で精を補いアンチエイジングしていきます。

体を流れるエネルギーの『気』には様々な役割があり、その一つに固摂作用があります。物を固定してとどめておく作用ですが、気が不足すると固摂作用が弱まってしまい、重力に逆らえなくなって、たるみなどを引き起こします。気を補う補気薬で肌にピンとしたハリを与えます。

 

○カサカサ肌や小じわが気になる方

とくに『補陰』が大切です

加齢、過労、睡眠不足などによって体の潤い(陰)は失われてしまいます。体の潤い(陰)が不足しているからと、水をたくさん飲んだとしても体の潤いに繋がるわけではありません。(水の過剰摂取は胃腸を弱らせて体調を崩すこともあり注意が必要です。)補陰薬で体の陰を補うことでプルプルのお肌を作っていきます。

 

普段の生活も見直しましょう!

○食事

体を作るタンパク質の多いもの、老廃物を排出させる野菜は多めに摂りましょう。脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものは控えめにしましょう。

○質の良い睡眠と睡眠時間

睡眠中は疲れた体を癒やすだけでなく、体を修復して新しく再生していく大切な時間です。中医学では臓器の活動と時間帯は関連していると考えています。体の修復に関連深い肝胆の時刻(23時~3時)には、就寝できているようにしましょう。

○体を冷やさない

体を冷やすと血の巡りが悪くなり新陳代謝も落ちてしまいます。冷たい飲食や生ものはなるべく控えましょう。体を冷やすような格好の服装は控えます。エアコンによる冷えも注意が必要です。とくに3首(首、手首、足首)、お腹、腰は冷やさないように心がけましょう。

○ストレスを溜め込まない

ストレスは肌トラブルにも大きく関わっています。趣味を楽しんだり、運動したり、ハーブティーやアロマでリラックスしましょう。

○紫外線対策

今では常識ですが紫外線にあたると肌の老化を早めてしまいます。最近では紫外線だけでなく可視光線のブルーライトも肌に影響を与えることが分かってきました。ブルーライトに対応した日焼け止めも出始めています。しかし、日光に全く当たらないこともまた問題となっています。日光に当たらないと骨を作るのに必要なビタミンDがうまく作られず、20代の女性でビタミンD量が低下しているそうです。日光を浴び過ぎるのも浴びなさ過ぎるのもよくありません。大体、1日15分程度は日光を浴びるようにしましょう。

 

『皮膚は内臓の鏡』ともいいます。

体の外側のケアだけでなく、漢方で内臓から若々しくなりましょう。