片頭痛について

2018.9.18

日本人の約8%は片頭痛持ちといわれますが、コレとても多いですよね。
特に30歳代の女性が最も多いとのことです。

片頭痛の痛みの原因は、脳の血管が何らかの理由により拡張してしまい、三叉神経や炎症物質が関連して痛みが発生します。

片頭痛の名の通り、頭の左右どちらか片側が痛くなるのが通常ですが、両側で痛くなる場合もあります。

症状

・こめかみ付近がズキンズキンと拍動とともに痛む

・体を動かしたり、頭を動かしたりすると痛みが悪化する

・吐き気や嘔吐などの症状が出てくる

・音や光や臭いなど感覚が敏感になる

・頭痛の前に前兆がある(全く前兆のない方もいます)
前兆:肩こり、生あくび、閃輝暗点(せんきあんてん・視野の中にキラキラした光が見える)

持続時間

4時間~3日と割と長く、週2回~月1回程度で周期的に繰り返します。
中には月15回以上の頭痛が起こる慢性片頭痛もありますが、その多くは鎮痛薬の飲みすぎによる薬物乱用頭痛であるといわれています。

予防

〇原因を探る

頭痛が起きた時どのような環境があって起こったのか、原因が分かれば回避したりするなどして頭痛を減らすことができます。

〇ストレスをためない

片頭痛の引き金になるのでストレスはこまめに発散しましょう。
特に大きな悩みやストレスが解決して、ホッとした後に片頭痛が始まるパターンが多いようです。これはストレスなどで収縮していた血管が、解放された時に一気に拡張するために起こります。

〇寝不足、寝すぎ、過労をやめる

〇その他

空腹(低血糖)、温度差(冷→暑)なども誘因になりますので普段から気をつけましょう。

〇片頭痛誘発食品を控える

食べたからといって必ず頭痛が起こるわけではないのですが、摂りすぎは控えましょう。(食養生にしても摂りすぎはよくありません)
チョコレート、チーズ、ヨーグルト、ハム、赤ワインなど

〇姿勢を正し、ストレッチや運動をする

片頭痛と緊張型頭痛の両方ある方も多くみられます。普段より首や肩が凝らないよう姿勢を正して、ストレッチや散歩など適度な運動を日常に取り入れましょう。

対策

・血管を収縮させると痛みが軽減できるといわれています。冷たいタオルなどで痛む部位を冷やすとよいでしょう。

・入浴やマッサージなどで温めると、かえって痛みが増強する場合もあるので注意しましょう。

・音や光や臭いなどの感覚が敏感になっているので、静かな暗い場所で体を動かさずに横になるのもよいでしょう。

*西洋薬ではトリプタン系薬剤を使用するのが主流です。予防的な服用は薬剤乱用頭痛の原因になりますのでやめましょう。服用タイミングは、前兆時に飲んでも有効ではなく、片頭痛が始まったと確信した時点での早めの服用が、一番効果があります。片頭痛と確信できるのは自分自身ですので、自分なりの服用タイミングを把握しましょう。

 

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