皮膚トラブルを起こしやすい飲食物たち

2019.2.5

食べ物の中には皮膚症状を発生させたり悪化させたりするものがあります。中国では昔から『発物(はつぶつ)』として皮膚病には禁忌になっているものがあります。

発物には以下のものがあります

動物性タンパク質

魚介類、牛肉、羊肉、アヒル肉、鴨肉、ガチョウ肉、内臓肉、牛乳、卵など

穀類・野菜

ねぎ、にら、たまねぎ、唐辛子、セロリ、コショウ、大豆、そら豆(一部の豆類)、そば、小麦、しょうが、にんにく、タケノコ、もち米など

果物

バナナ、パイナップル、マンゴー、パパイヤなど

飲み物

ビール、酒、甘酒など

他、化学添加物も皮膚病を悪化させる性質があるため発物に入ります。

発物のすべてを食べてはいけないわけではありませんが、急性期の炎症症状が強い場合は極力控えたほうがよいでしょう。炎症が強い時に、羊肉や唐辛子などの熱性の食材を摂るとさらに熱がプラスされて炎症は悪化してしまいます。

慢性期では多少食べても反応しなくなりますが、たくさん食べたり、続けて食べたりすると再発するので注意しましょう。個人によって何が大丈夫なのかダメなのかは違ってきます。自分に合わない物は避けましょう。

発物の中には、魚介類など体に良いとされるものまであります。慢性期には多少は食べていただいてもかまいませんが、急性期では控えたほうがよいでしょう。

皮膚と腸は関連が深く、皮膚が荒れていれば腸粘膜も荒れていると考えます。腸粘膜が荒れていると大きな分子のタンパク質も荒れた所から体内に入りやすくなります。

魚のタンパクは人のタンパクに比べると大きく異なるために、腸から体内に入った時に異物と認識されやすくなり、免疫反応が激しく起こりアレルギーの症状が出やすくなると考えられています。人のタンパク質に近い豚肉の方が免疫反応が起こりにくいと言われています。急性期に肉類をたべるならば少量の豚肉(脂部分は×)がよいでしょう。

 

以下のものも摂りすぎると胃腸や体によくありませんので注意しましょうね。

甘いもの、脂っこいもの、香辛料の多いもの、加工食品、生もの、冷たいもの、コーヒー、アルコール類、タバコ