風邪のタイプで漢方薬は選びましょう!

2018.11.16

「風邪のひき始めには葛根湯」⁉

よく言われていますが、ちょっと違いますよ~。

半分正解、半分はずれです。

風邪にはタイプがあるんです。

そのタイプが合えば葛根湯はよく効きますが、違うタイプに使うと最悪、状態悪化することもあります。

タイプによって漢方薬を使い分ける必要があります。

 

風邪のタイプ

寒のタイプ

・ゾクゾクと悪寒(おかん)がする

・透明で水っぽいサラサラした鼻水や痰

・水分を欲しない

・手足が冷える

・尿の色は無色透明で量が多い

・頭痛

・肩や首が凝る

・関節や筋肉が痛む

寒のタイプでよく使われる漢方薬:麻黄湯、葛根湯、桂枝湯、小青竜湯、頂調顆粒など

 

熱のタイプ

・発熱

・頭痛

・喉が赤く腫れて痛い

・口や鼻が乾燥する

・水を欲する

・粘り気のある鼻水や痰

・尿の色が濃い

・寒気はないか、あっても少し

熱のタイプでよく使われる漢方薬:天津感冒片、銀翹散、麻杏甘石湯、(板藍茶)など

 

湿のタイプ

・下痢がある

・吐き気、嘔吐がある

・食欲がない

・体が重だるい

湿のタイプでよく使われる漢方薬:勝湿顆粒、香蘇散など

 

風邪の予防

人体の正気(免疫力、抵抗力)が充実していれば邪気が体に侵入してくることはありません。風邪の予防には正気を高めて邪気に負けない力を付けておくことが大切です!

体力が落ちて抵抗力が弱ると風邪をひきやすくなります。

疲労、ストレス、寝不足、暴飲暴食、生理時、出産後などがあると体力は低下して風邪をひきやすい状態になりますので注意が必要です。

・うがい、手洗いをこまめにしましょう。

・首や足元を冷やさないようにしましょう。

・夜更かしはやめましょう。

・バランスの良い食事をしましょう。

・人が多いところではマスクをしましょう。

・板藍茶や板藍のど飴を使い予防しましょう。

 

風邪をひきやすい方は、体のバリアである衛気が不足していることが多いです。

衛気を強くする『衛益顆粒』などがオススメです。(花粉症の予防にもいいですよ♪)

 

「ちょっと喉がへんだな」とか「なんだかへんな寒気がするな」と思った時にすぐ漢方薬を飲んでおけばそれほど悪化せずに済むことも多いです。すぐに飲めるよう常備薬として置いておくといいですよ。

 

風邪の漢方薬を選ぶときは是非、漢方専門店でご相談くださいね。