精(せい)について

2018.8.16

精について説明しています。

精とは、すべての物質の基本となるものです。生命エネルギーの源ともいえます。

精は五臓の腎に蓄えられているため『腎精(じんせい)』ともいわれます。

父母から受け継いだものを『先天の精』、飲食物の栄養から作られるものを『後天の精』と呼びます。

 

中国の古典『黄帝内経』によると、女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢で体に変化が現れます。

これは『腎精の充実度』の変化によるものです。

女性の場合は、7歳で腎精が盛んになり歯が抜け替わり髪も発育します。14歳で初潮を迎えて妊娠できるようになります。21歳で腎精は充実し親知らずが生え成長が止まり妊娠しやすくなります。28歳で腎精は最も充実して体や生殖のピークになります。35歳で腎精は徐々に衰え始め妊娠力も低下していきます。42歳で腎精は急激に衰えて女性ホルモンの分泌が減少します。49歳で閉経を迎えて更年期障害が現れます。

精の働き

●性機能、生殖機能を維持する

精は性行為、妊娠、出産などの性機能、生殖機能を維持しています。
精の不足により
性欲減退、不妊、流産などの症状が現れます。

●成長、発育を促進する

精には成長、発育を促進する働きがあります。
精の不足により
発育不全、成長が遅い、月経不順、閉経が早い、髪が抜ける、骨がもろい、腰が曲がる、老化が早いなどの症状が現れます。

●抵抗力を強める

精は体の抵抗力を強めます。
精の不足により
抵抗力が低下して病気になりやすくなったり、病気が長引いたりします。

●精は血に変化する

精の一部は気の作用によって血に変化します。
精が不足すると血も不足する可能性があります。