「健康になりたい」、「いつまでも健康でいたい」
病気や不調のある人は勿論、健康な人でも誰もが思いますよね。
健康を思う時に、じつは大事なポイントがあります。
それは
『健康を最終目的にしない』
『健康になりたい理由を明確にする』
『健康でいたいの言葉に潜む無意識の意識化』
健康は、人生で自分がやりたい事を実現するための一つの手段です。
ただ健康であり続けることが人生の目的ではないですよね?
「健康になるためなら死んでもいい」なんてことないですよね。
自分でやりたい事をするための人生なのではないのでしょうか。
ただなんとなく健康でいたいではなく
やりたい事や目的を持って、それをするために「じゃあ健康でいよう」と考える方が上手くいきます。
生きる目的や生きがいを持っている人の方が、健康寿命が長いという研究結果もあります。
そして目的意識がはっきりしていれば、成果がみえないような時でも継続することができます。
目的がぼやけていると、途中でやめてしまうことも多いですよね。
『健康でいたい』と言葉は一緒でもそこに潜む意識が違うと結果は大きくかわっていくことがあります。
私達は何か行動する時に、無意識で2パターンの思考回路を使い分けているらしいです。
それは苦痛系回路と報酬系回路です
苦痛系回路
・不安や恐れを避けようとする思考回路
・ストレスホルモンのコルチゾールやアドレナリンが分泌されやすい
→体は興奮・緊張状態(戦闘モード)のため、体の回復は後回しになる
報酬系回路
・望みや目的に前進する、成長しようとする思考回路
・ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが分泌されやすい
→体が自然な状態なので治癒力もよく働き、体が回復しやすい
『健康でいたい』に潜んでいる無意識もこの2パターンに当てはまります。
将来が不安、悪い事が起こるのが心配 →回避志向 →苦痛系回路
未来の幸せ、自分のやりたい事をしたい →目的志向→報酬系回路
あなたはどちらに当てはまりますか?
日本人は遺伝的にネガティブ思考になりやすいと言われていますので、苦痛系回路で考えることが多いと思います。
ただ、苦痛系回路も悪い面だけではなく、用心深くなるなど自分の身を守るために必要な思考回路です。
なので、報酬系も苦痛系もバランスが保たれているのがよいのですが、あまりにも苦痛系回路に偏ると、心と体はしんどくなってしまいます。
ではどうしたら苦痛系回路から報酬系回路へ変化していけるのでしょうか?
苦痛系回路を動かしてしまうのは、自分が何かに脅かされているといった心理ストレスによるものがほとんどです。
そして、なぜ脅かされていると認識してしまうのかは、その人の価値観や思い込みによるものが大きいです。
それは幼い頃からの体験や両親との関係なのかもしれません。
小さい頃の体験や教育などで価値観や思い込みは形成されていきます。
まずは、自分の行動に潜んでいる無意識がどちらの思考回路なのかを意識し始めることです。
意識化できれば、気づくことができれば、それを少しずつ変えていくことができます。
そして、だんだんと報酬系回路の思考パターンが増えていくことで、体は自然と健康な方へ向かっていくと思います。
価値観や思い込みなどを変えていくには
自己肯定感、自己効力感、自己有用感をあげることも大切になりますが、それはまた別の機会にでも。